海や川で気持ちよさそうに泳いでいる犬をよく見かけます。
実は、犬にも「水かき」があるのをご存知ですか。
この記事では、泳ぎが得意な犬たちの「水かき」に注目してみました。
観察してみよう愛犬の水かきの特徴
私たちが手をパーにして広げたとき、指と指の間に皮膚の膜があります。
これがいわゆる「水かき」です。
(画像出典:illustAC)
犬種や個体によって、水かきの大きさや厚みはさまざま。
普段は指を閉じていることが多いので、飼い主さんでも気づきにくいかもしれません。
泳ぎが得意な犬種は、水かきが大きかったり、厚みがあったりします。
逆に泳ぎが不得意な犬種は、水かきがわからないほど小さいことも。
飼っている愛犬がどんな水かきをもっているか、ぜひ観察してみてくださいね。

水中での動きをサポートする水かきの役割
水かきがあると、実際にどんな効果があるのでしょう。
オールのように進む力をアップさせる

水かきの役割は、なんといっても水中で進む力をサポートすること。
つまり、手こぎボートのオールのような役割です。
犬は泳いでいるときに足をバタバタと動かします。
水中でその様子を観察してみると、指をグッと広げて水かきの機能を最大限に利用していることがわかります。

水かきの面積が広がることで、水を押し出す力がパワーアップしているんですね。
エネルギー効率をアップさせる

水かきがより大きな力を生み出すことで、同時にエネルギーの効率がアップします。
水かきがない場合、同じ距離を泳ぐために多く足を動かす必要がありますが、水かきがあるとより少ない動きで済むからです。
この効果により、わが家の愛犬リクは2時間以上も川でのボール遊びを楽しむことができました。
方向転換や水中でのバランスを安定させる

川でボール遊びをしていると、水面がキラキラ光っていて私が投げたボールをリクが見失うことがありました。
そんなとき、しばらく泳ぎながら上手に方向転換してボールを探し続けます。
水中でバランスを崩すとうまく方向転換ができません。
水かきがあると水中でもうまくバランスを保て、方向転換もスムーズにできるのです。
水遊びを一緒に楽しめる泳ぎが得意な大型犬
水に関わるルーツを持つ犬種は、水かきがあり泳ぎ上手なことが多いです。
ニューファンドランド

「泳ぎが得意な犬種」として、よく名前が挙がるニューファンドランド。
海辺で漁師たちの作業をサポートしていた歴史があります。
カナダでは水難救助犬として活躍していることから、泳ぎが得意なのも納得です。
ラブラドール・レトリーバー

祖先は水中で狩りの獲物を回収する仕事をしていたという、ラブラドール・レトリーバー。
わが家の愛犬だけでなく、友人たちが飼っていたラブラドールも海や川に行くと、ダッシュして豪快に飛び込んでいました。

真冬の海にダイブしたラブラドールを実際に見たときから、私の中でラブラドールのイメージが「無類の水好き」になりました。
ゴールデン・レトリーバー

祖先が水辺で漁をしていた歴史をもつことから、ゴールデン・レトリーバーも水遊びが大好きです。
ボールやロープ遊びも好むので、水辺でレトリーブ(回収)の練習も楽しめますよ。
泳ぎ上手でも最初は練習が必要

いくら泳ぎが得意な犬種でも、いきなり泳げるという犬はあまり聞いたことがありません。
わが家は、まずプールのあるコテージに泊まって泳ぎの練習をしました。
リクを抱っこしてプールに入り、少し手を離してみます。
バシャバシャと慌てていたら水中で抱っこし落ち着かせ、少したったら再び手を離します。

最初は足をジタバタ大きく動かし、バッシャンバッシャン水しぶきをあげるその様は、どう見ても溺れているようでした。
しばらく繰り返すうちにコツをつかんだのか、水面下で足を動かすようになると水しぶきもあがらず、スイスイと上手な泳ぎを見せてくれるようになりました。
泳ぎが得意な犬種でも、実際に泳ぎが得意かどうか、水遊びが好きかどうかはそれぞれです。
愛犬の様子を観察しながら、楽しめる範囲で海や川のレジャーを楽しんでみてくださいね。
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