大切な家族であるペット。
仕事や旅行、急な入院などで家を空ける時、愛するペットのお世話をどうすればいいか悩むものです。
ペットのお世話を一時的にお願いするサービスとしてあるのが、ペットホテルやペットシッター。
ただ、利用した経験がないとどちらを選ぶべきか迷いますよね。

この記事では、ペットホテルとペットシッターの違いを解説します。
具体例を交えながらそれぞれの特徴やメリット・デメリットを比較し、ご家庭のニーズに合ったサービスを選択できるようお手伝いします。
ぜひ参考にしてくださいね。
ペットホテルの特徴

まずはペットホテルのメリット・デメリットから、ペットホテルの特徴を見ていきましょう。
ペットホテルのメリット

おもなメリットは、以下の3つです。
- 24時間体制でスタッフが常駐している
- ほかのペットと交流ができる
- オプションサービスがある
24時間体制でスタッフが常駐している
夜間も含め24時間スタッフが常駐しているのは、大きな安心につながります。
長期間の出張や入院などで家を空ける場合は、常駐しているスタッフがいることが決め手になることもあるようです。
ほかのペットと交流ができる
大型犬や遊びが大好きなペットの場合、ほかのペットと遊ぶことでストレスを発散できます。
社会性を身につけたり運動不足解消にもなるので、ほかのペットとの交流は大きな魅力の一つです。
オプションサービスがある
トレーニングやトリミングをお願いできるペットホテルもあります。
トイプードルなど定期的なお手入れが必要なペットの場合、預けている間にトリミングを依頼できるので便利です。
ペットホテルのデメリット

おもなデメリットは、以下の2つです。
- 環境の変化によるストレスが大きい
- 感染症のリスクがある
環境の変化によるストレス
慣れない環境にストレスを感じ、ペットが体調を崩してしまうケースもあります。
とくに、人見知りをしたり環境の変化に敏感なペットに多く見られるようです。
あらかじめペット連れで施設を見学し、環境やスタッフに慣れさせるなどして、ペットが感じるストレスを軽減してあげましょう。
感染症のリスク
ほかのペットとの接触が多いため、感染症のリスクは否定できません。
子犬や免疫力の低いペットの場合は注意が必要です。
ホームページや口コミ、施設を見学するなどして、感染症への対応をチェックしておきましょう。
ペットシッターの特徴

ペットホテルに比べると、まだまだ知られていないペットシッター。
自宅に来てペットのお世話をしてもらうサービスです。
ペットシッターのメリット

ペットシッターのメリットは、主に次の3つです。
- 環境変化によるペットのストレスが少ない
- スケジュールやお世話内容に対して柔軟に対応できる
- 飼い主のライフスタイルに合わせられる
環境変化によるペットのストレスが少ない
ペットが慣れ親しんだ自宅で過ごせるので、環境変化によるストレスが少ないことが一番のメリットです。
できる限り普段通りの環境でペットのお世話(シッティング)ができるよう、事前に顔合わせを行います。
スケジュールやお世話内容に対して柔軟に対応できる
- 「人見知りするネコなので短時間のお世話でいい」
- 「大型犬だから1時間以上散歩に行ってほしい」
- 「買い物に行く間だけ介護しているペットを見ていてほしい」
など、ペットや飼い主の希望に合わせたお世話をしてもらえるのも魅力です。
飼い主のライフスタイルに合わせられる
夜勤が多かったり不規則な勤務があるなど、イレギュラーなスケジュールにも対応できるのが、ペットシッターの強みです。
ペットシッターのデメリット

デメリットは、おもに以下の3つです。
- 不在時の緊急対応が難しい
- ペットシッターによって質や対応が異なる
- 不在時にトラブルが発生する可能性がある
不在時の緊急対応が難しい
夜間や早朝にペットが体調を崩した場合、ペットシッターが対応できるまで時間がかかる場合があります。
緊急時の連絡先や対応を確認しておきましょう。
ペットシッターによって質や対応が異なる
経験やスキルがペットシッターによって異なります。
飼い主さんとの相性もあるでしょう。
ホームページやSNSなどで、依頼したいペットシッターについて知っておきましょう。
不在時にトラブルが発生する可能性がある
脱走した経験やイタズラ好きなペットは注意が必要です。
「シッターが到着したらペットシートを食べてしまっていた」「ゴミ箱をあさっていた」など、考えられるトラブル発生時の対応を確認しておきましょう。
どんなペットに向いている?


ペットホテルとペットシッター、それぞれどんなペットに向いているのでしょう。
ご自身のペットと照らし合わせて考えてみてくださいね。
ペットホテル向きのペット
- 社交的な性格でほかのペットとも交流できる
- 活発で普段からほかのペットとよく遊んでいる
- 環境変化に強く人見知りや場所見知りをしない
こうしたペットには、ペットホテルが向いています。
ペットシッター向きのペット
- 環境変化にストレスを感じやすい
- 高齢で静かな環境を好む
- ペットホテルに預けて体調を崩したことがある
こうしたペットには、ペットシッターが向いています。
ペットホテルとペットシッター徹底比較
以下の表も参考にしてみましょう。
項目 | ペットホテル | ペットシッター |
---|---|---|
環境 | ケージ、個室 | 自宅 |
ほかのペットとの交流 | あり | なし |
スケジュール | 決められている | 自由 |
金額 | ホテルによる | シッターによる |
カスタマイズ性 | 低い | 高い |
オプション(トリミング、トレーニングなど) | ホテルによってはあり | シッターによってはあり |
24時間体制 | あり | なし(訪問時のみ対応) |
ペットシッターの中には、トリミングやトレーニングの資格をもっている人もいます。
希望がある際は確認してみましょう。
選ぶ際の重要なポイントは?

ペットホテルとシッターを選ぶ際は、以下の4点を考慮しましょう。
ペットの性格や体調に合っているか
ペットの年齢や性格に合ったサービスを選びましょう。
体調不良時の対応力も大切なポイントです。
施設やスタッフの信頼性
ペットホテルの場合は、スタッフの資格・運動スペースやケージなどの環境面を確認をしましょう。
ペットシッターの場合は、事前打ち合わせで質問に対する答えや応対の仕方などから、ペットシッターの人となりを見極めましょう。
サービス内容と料金
サービス内容や料金はペットホテルでもペットシッターでも、施設ごとに異なります。
たとえ高くても、ペットにとって最適なサービスであれば選ぶ価値はあります。
事前に見積もりを取り、自分がお願いしたい内容と照らし合わせて判断しましょう。
対応エリア
自宅からアクセスしやすいエリアかどうか、ペットホテルの送迎サービスと料金も確認しておくと安心です。
ペットシッターの場合は、交通費や駐車場代がかかる場合があります。
打ち合わせ時に確認しておきましょう。
預ける前にしておきたい準備

ペットホテルやペットシッターに預ける前に、やっておきたい準備を以下にまとめました。
ペットの健康状態を確認
いつもと違うところはないか、ペットの健康状態を確認しておきましょう。
皮膚炎や心臓病など持病があると、場合によってはペットホテルに預けられないこともあります。
薬を服用している場合も事前に伝えておきましょう。
必要な予防接種
ワクチン接種証明書の提示を求められることがあります。
狂犬病ワクチンや混合ワクチンなど、必要な証明書を準備しておきましょう。
食事やおやつ
ペットホテルでは、ホテル独自の食事が用意されることもあります。
アレルギーがあったりおなかを壊しやすいペットは、普段食べている食事の方が安心です。

食事に関して注意することがあれば、詳細を伝えることも忘れずに。
ペット用品
リード、首輪、ハーネスなど、必要なペット用品を用意しましょう。
ペットホテル利用の際は、ほかのペットのものと区別できるよう名前も記入しましょう。
ペットが安心するように普段使っているブランケットやおもちゃなども用意しておくと安心です。
連絡先
緊急時の連絡先を伝えておきましょう。
万が一の場合を考慮し、飼い主さんの連絡先だけでなく旅行の宿泊先、かかりつけの動物病院の連絡先なども伝えておくと安心です。
よくある質問

ペットホテルとペットシッター、どちらを選ぶべきですか?

ペットの性格や飼い主さんのライフスタイルによって異なります。
「ほかのペットと交流させたい」「ストレスなくわが家で過ごせる方がいい」など、何を優先するか考えて選びましょう。

ペットホテルに預ける場合、どのような準備が必要ですか?

事前にペットの健康状態を確認し、必要な予防接種の証明書を準備しておきましょう。
移動に使うケージや普段使っているブランケット、いつも食べているフードも用意しましょう。

ペットシッターに依頼する場合、どのような準備が必要ですか?

ペットシッターと事前に打ち合わせを行い、そこで内容を相談します。
どのようなお世話をしてほしいかあらかじめ考えておきましょう。
予防接種の証明書も念のため準備しておくといいでしょう。

ペットホテルやペットシッターの料金はどれくらいですか?

ペットホテルやペットシッターによって料金は異なります。
預かるペットの大きさや預かる時期によっても変わってくるので、詳しくは各施設にお問い合わせください。

ペットホテルやペットシッターを選ぶ際のポイントは?

ペットの性格や飼い主さんのライフスタイルに合った施設やサービスを選ぶことが大切です。
料金やサービス内容、スタッフの経験なども考慮しましょう。

ペットを初めて預ける場合、どのような点に注意すればよいですか?

事前に施設やサービスの利用規約をよく確認しておきましょう。
わからないことや不安なことがあれば遠慮せず質問し、適切なケアをお願いしましょう。
あらかじめペットホテルを見学したり、ペットシッターと顔合わせする機会をつくっておくと安心です。
ペットにとって最適な選択を

ペットホテルとペットシッター、どちらにしても大切なのは「ペットにとって最適な環境を選ぶこと」です。
「留守の間、楽しく過ごしてほしい」
ペットに対するそんな飼い主の想いは誰よりも強いはず。
ペットを一番に理解している飼い主のあなたが選択したのなら、それがペットにとっても最善です。
愛するペットが快適に過ごせる環境を選んであげてくださいね。
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